転職エージェントにはどこまで本音を話せばいいのか

1.総合人材-爽やかな男性

転職エージェントを利用する際、エージェントに対して転職に関する相談や希望を話していく必要があります。

ただ面談の場でどこまで本音を話していいのかわからないという人もいますし、そもそも本音を話していいのか悩んでいる人も少なくありません。

そこで今回は、転職エージェントとの面談でどこまで本音を話していいのか解説します。

転職エージェントで本音を話すメリット

本当に希望する条件で企業を見つけてもらいやすい

転職エージェントの面談で本音を話すメリットとしてまず挙げられているのが、自分の希望する条件で企業を紹介してもらいやすい点です。

面談で自分が抱えている本音を話すということは、どのような理由または目的でどのような業界や職種・企業に転職を希望しているのかという点を具体的に伝えることでもあります。

また仕事に対する姿勢や将来のキャリアプランニングも明確に伝えることができるため、エージェントとしては話してもらった本音に沿った求人を紹介しやすくなると言われています。

このように必要な情報を転職エージェントと共有することで、スムーズに自分の希望している内容で転職活動をサポートしてもらいやすくなるのです。

企業とのマッチングを考えてもらえる

また転職エージェント側にとって重要なのは、求職者と企業がマッチングするかどうかです。

ある程度職歴や経歴などが見劣りするものだとしても、企業側が求めている人材像に近い人間的な特徴を持っていれば転職エージェント側から企業に推薦してくれるということもあります。

逆に本音を話さずに人間的な特徴や魅力を伝えられないと転職エージェント側に伝えられないと、企業が求める人材像とマッチするのかどうか判断する材料が職歴や経歴に限定されてしまうことになります。

そうなると推薦してもらえる可能性が低くなるほか、紹介してもらえる企業も限定されてくる可能性があるのでできる限り本音を話して人間的な特徴や魅力をアピールすることがおすすめです。

エージェントや企業との信頼関係が築ける

他にもメリットとして挙げられているのが、転職エージェントや紹介してもらった企業との信頼関係が構築しやすいところだと言われています。

転職エージェントを利用して転職活動をする場合、転職エージェント側は求職者を企業に紹介することで企業からの信頼を得たり転職に成功すれば報酬を得ることになります。

そのため紹介する求職者を厳しく審査する必要があるので、本音で語らない人や本心を隠している人とは信頼関係を築くことができなくなるのです。

このような点から、ある程度本音を話してくれる相手であれば安心して企業側にも紹介できますし、企業側も安心して採用しやすくなると考えられています。

転職エージェントで本音を話すデメリット

人間性や社会性を疑われる場合がある

転職エージェントに対して本音を話すデメリットとして挙げられているのが、人間性や社会性を疑われてしまうことがある点です。

例えば本音を話そうとして、ついつい前の職場に関する誹謗中傷をしてしまう人は少なくありません。

ただ誹謗中傷はあくまでも一方的な意見ですし、聞いている側も不快に感じることが多いものとされています。

そのような内容を第三者に平然と話してしまう人間性は良いとは言えませんし、社会性の面でも適切だと判断されることは難しいです。

ほかにも嘘を交えて話をしてしまうとどんなに本音を話していたとしても信用できないと判断されかねないため、転職エージェントとの信頼関係を築けなくなってしまいます。

内容によっては求人紹介をしてもらえないことも

このように誹謗中傷や嘘を交えた本音を話しても転職エージェントとの信頼関係を築くことはできませんし、転職エージェント側も信用できない求職者を企業側に紹介することはできません。

結果的に優良な求人を紹介してもらうことができなくなるだけではなく、ほとんど企業や求人を紹介してもらえなくなるというデメリットにもつながっています。

そうなれば転職活動も滞ってしまうため、できる限り避けたいデメリットとして注意する必要があります。

基本的にデメリットは少ない

基本的に転職エージェントとの面談では、本音を話すデメリットはそこまで多いわけではありません。

またデメリットに関しても、考え方によってはなぜ前職でうまくいかなかったのか、転職活動が上手くできないのかなど自分たちが気づかない人間性や社会性などの問題を指摘してもらえるチャンスとも言えます。

特に人間性や社会性は本音で話さないと相手も把握しにくい部分となっているため、転職活動の問題点を指摘してもらうという意味でも本音を話しておく方がいいと考えられているのです。

ただ転職エージェントとの信頼関係が築けないとこのような指摘を受けることも難しいため、その点をデメリットだと考える人もいます。

面談ではどこまで本音を話せばいい?

基本的には「できる限り」の本音でいい

では転職エージェントに対してどこまで本音で話をすればいいのかというと、基本的には「できるだけ」本音で話すことが望ましいと言われています。

この「できるだけ」の範囲がどの程度なのか定義を決めることは難しいのですが、少なくとも転職に関して自分が思っていることや自分がどのような転職を希望しているのかという部分は本音で話しても問題はありません。

また自分の中では我儘なのかもしれないと思っていることでも正直に伝えておくことで、転職エージェントは人間的な特徴や魅力、仕事に対しての姿勢や意欲を見極めることができるのです。

何でも口にしていいというわけではない

ただここで注意しなければいけないのが、何でも本音で話せばいいというわけではありません。

例えば前職に対しての不満や悪口、誹謗中傷などのネガティブな内容は、求職者自身にもネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

特に誹謗中傷に関しては人間性や社会性などの常識的な部分を疑われてしまう可能性が高いので、本音であってもこれらの内容は伝えない方がいいと言われています。

ほかにも複数の転職エージェントに登録している場合、不平不満を覚えた転職エージェントの愚痴を話してしまう人もいますよね。

これは自分たちのこともほかの転職エージェントに話されているのではないかと警戒されてしまうため、NGとされています。

あくまでも一般常識の範囲で本音を話す

このように転職エージェントに話す本音の範囲としては、一般的な常識の範囲かどうかで判断することができます。

また社会人としての良識で話していい・伝えていい本音なのかどうかを判断することも必要なので、それを踏まえて転職エージェントにどこまで本音を話すべきなのかどうか考えることが大切です。

どうしても伝えていい本音なのかどうかわからない場合は転職エージェントとの面談前に、第三者に相談してみるのも一つの手だとされています。

転職エージェントには常識の範囲内で本音を話しておく

転職エージェントは求職者との面談で、職歴や経歴だけではなくその人の仕事や転職に関する意欲将来的にどのようなキャリアプランを持っているのかを見極めようとしています

また人間性や社会性なども確認することで、その人の希望も踏まえてマッチする企業があるのかどうかを検討するのです。

そのためできる限り本音で話をすることが大切ですし、転職エージェントや企業との信頼関係を築くためにも必要不可欠だと言われています。

ただ話していい本音と話さない方がいい本音があるので、常識の範囲内でそれらを見極めながら話すことが重要です。